日本企業でも生成AIの活用が急速に展開しています。企業のイノベーションを促進し成果を高めるために、AIをいかに有効に活用するかが議論され、企業のAIに関する最大の関心事となっています。

一方でAIを活用することはさまざまな企業リスク（技術的リスク、社会的リスク）を生み出します。企業にはリスクを管理するためのガバナンスが求められています。

当社は、AIガバナンスを確立させるためのAIマネジメントシステム構築サービスを展開しております。AI及びマネジメントシステムに精通したコンサルタントが、次のシステムづくりを支援します。

AIマネジメントシステムとは

組織においてAI方針、AI目的を明らかにし、その目的を達成するためのプロセスを確立させるためのPDCAサイクルを伴った体系的なしくみです。これによって、目的を達成することに邁進できます。

また、AIを使用することから生じる問題及びリスクを明らかにし、それに対処するための管理策を運用することによって、AI使用によるさまざまな問題の発生を防ぐ体系的なしくみです。

企業にとっても社会にとっても、AI活用を適切に管理するために、AIマネジメントシステムを組織に確立させることが必要です。

ISO/IEC 42001とは

AIマネジメントシステムを構築するにあたって、有効な手段となるのが「ISO/IEC42001」という国際規格です。日本国内でも、「JIS Q 42001:2025」が、2025年8月に発行されました。

この規格には、AIマネジメントシステムをどのように確立し、実施し、維持し、継続的な改善をすべきなのかが記載されています。

また、この規格はAIを開発、提供又は利用するそれぞれの立場のAI事業者を対象としています。

ISO/IEC 42001の概要

次の重要なマネジメントプロセスを管理できます。

・リスク及び機会のマネジメント

・AIシステムのライフサイクル全体にわたるセキュリティ、安全性、公平性、透明性、データ及びAI システムの品質など、AIシステムのトラストワージネスに関連する懸念事項を管理するためのプロセス

ISO/IEC 42001の本文はマネジメントシステム規格特有のPDCAサイクルを回すフレーム（共通フレーム）で構成されています。

また、附属書としてAIリスクに対応する管理策構築のための要求事項とガイダンスが示されています。

AIマネジメントシステムのメリット

・AI方針、AI目的を明らかにして、その達成に向かっての推進力となります。

・リスクと機会を明確にして、的確に対応していけます。

・トラストワージネスなAIシステムを構築する手段となり、利害関係者の信頼を高めます。

AIマネジメントシステムの構築は組織のため、社会のために重要な選択となります。日本では2025年9月にAI推進法（人口知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律）が完全施行されましたが、

これはイノベーションを創出するための法律であり、AIのリスクに対しての規制ではありません。尚、リスク対応には個人情報保護法、不正競争防止法、著作権法等の既存法で対応している状況です。

AIのリスク対応、ガバナンスに関してはAI事業者ガイドライン（2025年3月発行）が示されています。AIの安全安⼼な活⽤が促進されるよう、日本におけるAIガバナンスの統⼀的な指針となっています。

有効なAIマネジメントシステムを確立

弊社は、企業組織様がAIのイノベーションを促進するために、AIのリスクを自主的に管理できる体制を構築し、イノベーションとガバナンス機能をともに高めることを支援してまいります。

法規制やガイドラインに対応していくことは勿論ですが、マネジメントシステムによる自主的なリスク対応を行えることを目指していきます。そのためにはAIリスクマネジメントが重要になってきます。

トラストワージネスなAIシステムにしていくためのリスクマネジメント手法をスパイラルアップさせながら、アジャイルガバナンスを実現してまいります。

AIマネジメントシステム認証の取得

認証制度とは、第三者である認証機関が、組織の構築したAIマネジメントシステムが規格（ISO/IEC 42001）に基づき適切に運用管理されているかを利害関係のない公平な立場から審査し証明することです。

また、認証が取得できれば、組織の対外的な信用力が高まります。

日本国内でのISO/IEC 42001認証制度はスタートしたばかりですが、一部の認証機関では既に認証を付与しております。

認証を取得したい場合は、弊社が認証取得できるようにコンサルティングをしてまいります。AIガバナンスの構築に関して検討している企業組織様は、お問い合わせフォームからご相談ください。

速やかな認証取得のために当社にご用命を！

・お客様組織の目的・ニーズを常に明確にしながらコンサルティングを行います。コンサルティングサービス自体に目標を持ち、その達成度をお客様と共有しながら進めます。

・１ユニット（0.5日、4時間）を基本としています。実施時間帯は平日の9時～18時の間を基本としています。お客様がお望みであれば、平日夜間帯、休日の対応もいたします。

・コンサルティングサービス中はいつでもご質問・ご相談に対応いたします。メールやチャットの設定を行い、1日以内のタイムリーなリスポンスを行います。